Beneficial AI Japan の Steering Committee に入りました
Beneficial AI Japan の Steering Committee に入りました。
Beneficial AI Japan は AI の社会に対する影響について、多様な国やアクターとともに議論するネットワークを形成することを目的としています。活動概要は以下の通りです。
- 国内外のBeneficial AI関連のイベントを共有・紹介する
- 国内外で公開されているAI開発のガイドラインや論文の研究会とフィードバックを行う
- AI技術者及びその社会的影響の研究開発を推進し、人材を育成する
- Beneficial AI研究を進めるためのプラットフォームを作り、シンポジウムや研究会などの場を形成する
- 海外の主要なBeneficial AIグループと日本コミュニティの活動連携を促す
引き続き頑張ります。
共著『ロボット・AIと法』 が公刊されました
著者の一人として参加した、弥永真生・宍戸常寿 編『ロボット・AIと法』 (有斐閣)が公刊されました!ぜひ読んでみてください。
私以外の執筆陣は本当に豪華で、特に宍戸先生・大屋先生の両巨頭に挟まれて学術的圧死を遂げましたが、名誉ある死でした。
企画書で目次案を見た瞬間から、「陸の怪獣」や「海の怪獣」が相搏つなかで踏み潰されることは覚悟しておりましたので、あとは無駄死にしないことだけを目標として執筆しました。私の死にざまを見届けていただければ幸甚です…。
当初より死ぬ覚悟は固めていたものの、2017年2月の中四国憲法研究会でのプレ報告をはじめ、色々な先生方からのフィードバックがなければ、できなかったと思います。執筆過程の要所要所で、方向性の修正・確認ができて、本当によかったです。ありがとうございました。
というわけで、つい先日重版された共訳『ロボット法』(勁草書房)ともどもよろしくお願い申し上げます!
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『⼈⼯知能・ロボットと労働・雇⽤をめぐる視点』が公開されました
分担執筆をした『⼈⼯知能・ロボットと労働・雇⽤をめぐる視点』(国⽴国会図書館)が、3月末に国会議員の先生方・関係者の皆さまに配付され、ウェブでも公開されました。ぜひご活用ください!
調査資料|国立国会図書館―National Diet Library
「第3部 AI と雇用に関する海外動向と人材育成・活用・管理」のうち、「Ⅰ 米国におけるAI・ロボットと雇用政策動向」と「Ⅱ EU 及びドイツにおけるAI・ロボットと雇用政策動向」を担当しました。
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11065187_po_20180406.pdf?contentNo=1&alternativeNo=
なぜ自分がこのテーマの担当なのか…専門外ではないか…と自問しながら書きました。昨秋以降、いろいろ重なったこともあり、本当に辛かったです。そして、東京大学の江間先生、国立国会図書館の皆さまに、多大なるご支援ご協力をいただきました。ありがとうございました。
他の報告書とともに、プレスリリースも出てます。
そのうち本文の英訳も出るらしいので、海外発信にもよいのではないでしょうか…。
東京法哲研3月例会で報告しました
東京法哲学研究会2018年3月例会での報告が、おかげさまで何とか終わりました。ありがとうございました!
私の報告資料「ロボット・AIと法的人格」は、以下でご覧いただけます。
「年度末でひと少ないですから」と騙され、うかうかと承諾してしまいましたが、事前に洩れ聞こえる参加予定者・傍聴希望者の重量感に打ち震える結果となりました。
にもかかわらず、幹事の吉良貴之先生(宇都宮共和大学)が「特に変わったことのない普通の研究会」と言い張り、さらに、当日未明にレジュメを共有したところ、午前中に幹事から事前コメント(A4で2枚)が届くという…「法哲学者の普通とは…」と思いました。
なお、報告後、法的人格と行為主体性の論理や概念の関係をもう少し整理した上で、刑事法領域で責任論を中心に展開されている理由を見直した方が良いのではとのご指摘をいただいており、今後の課題としたいなあと思っています。
でも、私がやりたいのは統治機構方面なので、できるかなあという思いもあります。
いずれにせよ、もっと深掘りしていきたいテーマではあります。
■5/2 追記
以下が掲載されております。宍戸常寿・大屋雄裕・小塚荘一郎・佐藤一郎「テクノロジーと法の対話(AIと社会と法:パラダイムシフトは起きるか? 第1回)」論究ジュリスト 25号(2018年春)、有斐閣、2018/4、pp. 94-112。東京法哲研3月の工藤報告で似たような話が出て焦っていたのはこの座談会です。
— Takehiro OHYA (@takehiroohya) 2018年4月25日
(おそらくこちらご覧になった某先生より)ご要望があったので、東京法哲研3月例会での報告資料「ロボット・AIと法的人格」を公開いたしました。「似たような話」は、論ジュリ25号102頁以下のサールの議論に触れた部分でしたでしょうか…(緊張しすぎて記憶もメモも曖昧)https://t.co/8Q0aZyfDp4 https://t.co/0sSj3nx22F
— Fumi (@inflorescencia) 2018年5月2日
というわけで、論究ジュリスト(2018年春号)は、上記の新連載「AIと社会と法──パラダイムシフトは起きるか?」が邪悪で面白いです。特集の「メディアと憲法」や「日本国憲法のアイデンティティ」も最高なので、買いですよ!!
ちなみに、新連載の本筋以外の見所は、大屋先生がサールに代わって謝りたいと言ってる部分と、有斐閣にメールで原稿督促される宍戸先生でしょうか。
あと、東京法哲研4月例会の大屋先生のご報告 「プロファイリング・理由・人格:ハイパー・パノプティコンとデジタル・レーニズム」、早く原稿になるといいなあ。
シンポジウム「AI社会における『個人』とパーソナルデータ」に登壇しました
2018年3月18日(日)に開催されたパーソナルデータ+α研究会シンポジウム「「AI社会における『個人』とパーソナルデータ」の第2セッションに登壇しました。ご参加いただいた皆さま・関係者の皆さま、誠にありがとうございました!
私の報告資料「AI社会における『個人』と自律」は、以下でご覧いただけます。
普段のパーソナルデータ+α研究会メンバーも豪華なのに、シンポジウムは輪をかけて贅沢で、本当に辛かったです。
さらに、「傍聴」席まわりも重厚長大な雰囲気で逃げ出したくなりました。御大たちを前にして、なぜ私が「個人」とか「自律」とか「尊厳」とかのお話をせねばならないのでしょう…。いえ、ご来場いただいたのはとても嬉しかったのですが…。
あと、事務局としてロジまわりも担当しました。事務方と登壇とを同時にやるのは、なかなか無理がありますね。疲れた疲れた…。
でも、最後まで離席率がとても低かったので、ご関心をもってお聴きいただけたのではないかと思います。ご参加いただいた皆さまから好意的なコメントもいただいて嬉しかったです。やってよかった。
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