東京法哲研3月例会で報告しました
東京法哲学研究会2018年3月例会での報告が、おかげさまで何とか終わりました。ありがとうございました!
私の報告資料「ロボット・AIと法的人格」は、以下でご覧いただけます。
「年度末でひと少ないですから」と騙され、うかうかと承諾してしまいましたが、事前に洩れ聞こえる参加予定者・傍聴希望者の重量感に打ち震える結果となりました。
にもかかわらず、幹事の吉良貴之先生(宇都宮共和大学)が「特に変わったことのない普通の研究会」と言い張り、さらに、当日未明にレジュメを共有したところ、午前中に幹事から事前コメント(A4で2枚)が届くという…「法哲学者の普通とは…」と思いました。
なお、報告後、法的人格と行為主体性の論理や概念の関係をもう少し整理した上で、刑事法領域で責任論を中心に展開されている理由を見直した方が良いのではとのご指摘をいただいており、今後の課題としたいなあと思っています。
でも、私がやりたいのは統治機構方面なので、できるかなあという思いもあります。
いずれにせよ、もっと深掘りしていきたいテーマではあります。
■5/2 追記
以下が掲載されております。宍戸常寿・大屋雄裕・小塚荘一郎・佐藤一郎「テクノロジーと法の対話(AIと社会と法:パラダイムシフトは起きるか? 第1回)」論究ジュリスト 25号(2018年春)、有斐閣、2018/4、pp. 94-112。東京法哲研3月の工藤報告で似たような話が出て焦っていたのはこの座談会です。
— Takehiro OHYA (@takehiroohya) 2018年4月25日
(おそらくこちらご覧になった某先生より)ご要望があったので、東京法哲研3月例会での報告資料「ロボット・AIと法的人格」を公開いたしました。「似たような話」は、論ジュリ25号102頁以下のサールの議論に触れた部分でしたでしょうか…(緊張しすぎて記憶もメモも曖昧)https://t.co/8Q0aZyfDp4 https://t.co/0sSj3nx22F
— Fumi (@inflorescencia) 2018年5月2日
というわけで、論究ジュリスト(2018年春号)は、上記の新連載「AIと社会と法──パラダイムシフトは起きるか?」が邪悪で面白いです。特集の「メディアと憲法」や「日本国憲法のアイデンティティ」も最高なので、買いですよ!!
ちなみに、新連載の本筋以外の見所は、大屋先生がサールに代わって謝りたいと言ってる部分と、有斐閣にメールで原稿督促される宍戸先生でしょうか。
あと、東京法哲研4月例会の大屋先生のご報告 「プロファイリング・理由・人格:ハイパー・パノプティコンとデジタル・レーニズム」、早く原稿になるといいなあ。